MacでPDFをExcelに変換する方法(数値は数値のまま)
Mac版ExcelはPDFを取り込めません。「データの取得 › PDF から」はWindows版Excelにしかなく、プレビューからの貼り付けでは多くの場合すべてが1列にまとまってしまいます。File Actureの「ファイルを変換」なら、PDFをMac上で.xlsxに変換し、1ページ1シート、金額は本物の数値、口座番号は文字列として保存します。
2026年9月29日に更新読了時間 約6分
File Actureチーム
銀行の取引明細、仕入先の請求書、価格表がPDFで届き、並べ替えや絞り込み、合計のために数字を表計算ソフトに入れたい。数百行を手入力するのは時間がかかりミスも増えますし、コピー&ペーストで使える列になることはまれです。
このガイドでは、Macだけでできること、無料の回避策がどこで行き詰まるか、そしてファイルを誰にも送らずにきれいな.xlsxを得る方法を紹介します。
Mac版ExcelはPDFからデータを取り込める?
できません。Microsoft 365のWindows版Excelでは、データの取得 › PDF から(Power Query)でPDF内の表を直接読み込めます。Mac版ExcelにもPower Queryはありますが、執筆時点ではPDFコネクタが含まれていないため、PDFの表をMacのブックに取り込む標準の方法はありません。
ほかの標準アプリでも補えません。NumbersはPDFを開けず、プレビューはテキストをコピーできるだけで、表の構造までは写せません。
無料の方法と、その限界
追加ソフトなしでもいくつか回避策はあります。短い表なら使えますが、長い明細では苦労します。
- プレビューからコピーしてExcelに貼り付け: テキストは入りますが、たいてい1列にまとまるか、行が妙な位置で切れます。区切り位置で直せるのは、スペースの入り方が揃っているときだけです。
- WordでPDFを開き、表をコピー: WordはPDFを文書に変換できますが、レイアウトがずれやすく、表がセルではなくタブ区切りのテキストになることがあります。
- オンラインのPDF→Excel変換サービス: 変換はできますが、明細が他人のサーバーにアップロードされます。口座情報を送る前にアップロードしたファイルがどうなるかを確認してください。
- 手入力: 10行なら確実ですが、1年分の取引では現実的ではありません。
File ActureでMacのPDFをExcelに変換する方法
「ファイルを変換」はサイドバーのファイルグループにある最初のツールです。PDFをドロップすると 検出された形式 の行に認識結果が表示されます。Target format で Excelスプレッドシート (.xlsx) を選び、変換 をクリックします。複数のPDFをまとめてドロップすることもできます。
PDFの各ページがそれぞれ独立したシートになります。列はページ上で文字が揃っている位置から組み立て直されるので、列で組まれた明細は列のまま収まります。移されるのはテキストと数値だけで、ロゴやグラフ、写真は含まれません。ファイルは同じ名前で拡張子だけが変わり(明細.pdf → 明細.xlsx)、選んだフォルダ(既定は 書類 › File Acture)に保存されます。元のPDFは変更されません。
数値、日付、先頭の0はどうなる?
多くの変換ツールがつまずくのがここです。すべてのセルが文字列になってSUMが0を返すか、長い番号が数値に変わって0が消えるか。File Actureはこの2種類の値を別々に扱います。
- 金額は本物の数値に。 数値、パーセント、通貨の金額は適切な書式付きの値として保存されるので、数式がすぐに使えます。
- 2つの表記を読み分け。 1,234.56 も 1.234,56 も正しく解釈されるため、日本の明細も欧州の請求書も同じように変換できます。
- 番号は文字列のまま。 長い口座番号、カード番号、電話番号、日付は文字列として残るので、先頭の0が落ちたり 1.23E+15 になったりしません。
スキャンしたPDFやパスワード付きPDFも変換できる?
できます。スキャンされたページや文字がアウトライン化されたページのようにテキスト層がない場合は、macOS標準の文字認識(Vision)が自動で働き、スキャンした明細からもセルが得られます。スキャンを検索可能なPDFにしたい場合は、OCR PDF で別途行えます。
パスワード付きのPDF(AES-256を含む)は、パスワードを入力して開けば通常のファイルと同じように変換できます。
銀行明細や請求書を扱うときのコツ
いくつかの習慣で、変換後の表がぐっと扱いやすくなります。
- 複数ページの明細: ページごとに別シートになるので、1つの連続したリストにしたい場合は行を1枚のシートにまとめてください。
- 合計を確認: 数字を使う前に、列の合計とPDFに印字された合計を突き合わせましょう。
- 表ではなく文章が必要なら: 手紙やレポートはPDFをWordに変換するほうが向いています。
金融関連のPDFを自分のMacで変換すべき理由
明細、給与明細、請求書には氏名、口座番号、残高が含まれます。File ActureはMac上で変換し、何もアップロードしないので、データがデバイスの外に出ることはありません。変換をキャンセルしたり失敗したりしても、書きかけのファイルは残りません。
無料版では、Macごとに3回、1回あたり最大5ファイルまで実行できます。Pro は買い切りで、1ライセンスにつき1台で使えます。
File ActureでMacのPDFをExcelに変換する方法
- 1
「ファイルを変換」を開く
サイドバーのファイルグループの最初にある ファイルを変換 を選びます。
- 2
PDFを追加
1つまたは複数のPDFをウインドウにドロップします。検出された形式 の行でPDFであることを確認できます。
- 3
Excelを選ぶ
Target format で Excelスプレッドシート (.xlsx) を選びます。
- 4
変換する
変換 をクリックします。1ページ1シートのファイルが、PDFと同じ名前・拡張子.xlsxで保存されます。
PDFの明細や請求書を、MacでそのままExcelの表に。
無料で試せます · デバイス上で動作
| 方法 | 列を保つ | 数値が数式で使える | スキャンしたページ | ファイルがMacから出ない |
|---|---|---|---|---|
| プレビューからコピーしてExcelに貼り付け | まれ | 多くは不可 | 不可 | はい |
| オンラインのPDF→Excel変換 | たいてい | サービス次第 | サービス次第 | いいえ(アップロード) |
| File Actureの「ファイルを変換」 | はい | はい | はい(自動文字認識) | はい |
よくある質問
Mac版Excelに「PDFからデータを取得」はありますか?
執筆時点ではありません。PDFコネクタはMicrosoft 365のWindows版Excelの機能で、Mac版ExcelにはPDFの表を取り込む標準の方法がありません。
口座番号の先頭の0は残りますか?
はい。口座番号、カード番号、電話番号などの長い番号は文字列として書き込まれるので、先頭の0は残り、Excelが指数表記に変えることもありません。
金額は合計できる本物の数値になりますか?
はい。数値、パーセント、通貨の金額は、1,234.56 と 1.234,56 のどちらの表記でも数値書式付きの値として保存されるので、SUMなどの数式がそのまま使えます。
ページ数の多いPDFはどうなりますか?
各ページが同じ.xlsxファイル内の別々のシートになります。1つの連続した表が必要なら、あとでシートをまとめてください。
PDFはどこかにアップロードされますか?
いいえ。変換はすべてMac上で行われ、元のPDFはそのまま残ります。